地附山地滑り(長野市)
 地附山(ぢづきやま)は、長野市街の北西側に位置し、標高732mで、盆地との比高は約300mである。  1985年(昭和60年)7月26日午後5時頃、大きな音とともに大地滑りが発生し、この模様はテレビで 実況中継された。地滑りの規模は幅約500m、長さ(流出土砂末端まで)約700m、地滑りの深度30~50 mで、推定移動土砂量は500万㎡に及ぶ。この地滑りによって26人の命が奪われ、全壊家屋50棟の被害が 出た。  地附山は裾花凝灰岩層からなる山であるが、長い年月の風化により凝灰岩が変質してモンモリロナイト と呼ばれる粘土鉱物になり、この粘土化した部分が滑り面になって地滑りが発生した。写真は長野県長野 建設事務所発行のパンフレットより引用。
 (上写真)地滑り中央部のクロ-ズアップ。 民家に迫った地滑り。この写真は地滑り発生翌日に長野高校から撮影したもの。 <参考文献> 長野県土木部/長野建設事務所(1986) 地附山地すべり災害.                                       (宮坂 晃)
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