上の露頭は中野市田麦で現れたもの。写真の幅は10mほどである。
ここの露頭では左側に垂直な構造の泥岩層がありこの上に不整合で
礫岩・凝灰質砂岩層が乗り、さらに不整合で礫岩層が乗っている。下
の不整合面は傾斜が60度で上の不整合面の傾斜は30度ほどである。
(右図)露頭の概念図
この露頭より、まず湖に地層が堆積し(豊野層)、これが隆起沈降
して最初の不整合面ができる。しばらくして同じようにして2つめの
不整合面ができる。このように間欠式に高丘丘陵が隆起していった事
がこの露頭より読み取れる。不整合面は2つとも東傾斜であるから、
常に西側がより強く隆起していた事がわかる。
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