写真2と3は刈屋原に見られるひん岩の
貫入岩体で、かつて線路の敷石として掘り
出した後の大きな露頭が信濃鉄道や国道18
号線沿いから見られる。
この貫入岩体は節理が発達し、レンズ状
の小岩体の集合体のように見える。
写真2の右上の方に見える黒っぽい部分
は、この貫入岩体の周囲にある別所層の頁
岩で、貫入岩体の上に浮かんでいるように
見える。このようなものをル-フペンダン
トという。
写真3はこの貫入岩体中に見られる流理
構造で、一見すると層状チャ-トのように
見える。この部分は岩質も流紋岩に近く、
岩肌は真っ白である。
<参考文献>
加藤宏一(1980)坂城地方の地質.地域地質
研究報告(5万分の1図幅),地質調査所.
(宮坂 晃)
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