(上写真)渋峠南方から見た横手山(中央奥の山:2304m)今から65万前の火山活動で形成さ
れた。長野県側(左側)は急で、群馬県側(右側)はなだらかなスロープを描いている。
志賀高原では、火山の土台となる基盤岩はフォッサマグナ区の中でも比較的古い時代の岩石
で、しかも非常に高い所まで現れている。これは基盤岩が今から700万年前頃からゆっくりと
隆起をする運動をしたためで、「中央隆起帯」と呼ばれている。志賀高原から四阿山、美ヶ原
にかけての火山は、この中央隆起帯の真上で発生した火山活動による産物である。
写真の横手山も基盤岩は2200mの高さまで現れており、火山本体の高さはたかだか100m程度
しかない。
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