村内の地名を見ると、同じように中央構造線の東側には大塩、小塩、塩原、塩河などの地名が見え、中央構
造線、もしくは三波川結晶片岩と塩とが深く関係しているように見える。
塩分が海水とほぼ同じであること、三波川帯はかつての海溝付加堆積物が変成作用を受けたものであること
などから、かつて海溝から地下に押し込められた古海水が断層の割れ目に沿って上昇してきている・・と考え
られたこともあった。しかし実際はそう単純なものではないらしい。それは海水中には塩化ナトリウムの次に
多く存在するマグネシウムイオンが極めて少ないのだ。だから古海水ではない。
ではどこから? まだまだ謎の多い塩水らしい。