この断層の露頭が松尾鈴岡城公園の崖の直下の毛賀沢の河床に現れていて、断崖の意味を知る
上で重要な露頭となっている。(写真上)
右側の白い岩盤は花崗岩(中生代白亜紀のもの)で、左側の茶色っぽい地層は天竜川の礫層
(新生代第四紀のもの)である。見て判るように、古くて下に存在するはずの花崗岩が、相対的
に新しい礫層にのし上げている。(逆断層)つまり、断崖は断層の活動によって右側の古い岩盤
が上昇したためにできたことを物語っているのである。
この露頭は国道151号線から毛賀沢に降り、歩いて10分程度の所にある。