諏訪は湯の町としても有名である。驚くことに
JR駅の中にも、高校の中にも温泉がある。
ここでは諏訪湖を取り囲むようにいくつかの湯
元が存在し、(右図の赤い点)この湯元の多くは
糸魚川静岡構造線の北側の分岐線上に位置してお
り、この断層が湯水の供給に一役買っているのは
間違いない。
諏訪はフォッサマグナの中央隆起帯最南部に位
置するが、この地帯は、新生代第三紀の終わり頃
に膨大な量のマグマの上昇が起こり、地形的にも
隆起した場所だ。マグマの一部は地表にも所々顔
を出して閃緑岩岩体となっている。(美ヶ原岩体
下諏訪岩体など)また、第三紀終わりから第四紀
にかけて活発な火山活動が発生した。
諏訪湖の周りには塩嶺累層と呼ばれる火山岩を
主とした地層(図の茶色に塗った部分)が広く厚
く分布しており、これら第三紀末から第四紀にか
けて発生した火山活動のマグマが熱源と考えられ
ている。(中央隆起帯については山ノ内町参照)
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