内村川から別れて、丸子町霊泉寺温泉に至る道の途中、霊泉寺温泉への散策道が別れ出る橋のたもとに地元の人が稚児ヶ淵と呼ぶポットホ-ルがある。穴は連続して二つあり、大きい方の直径は5m程度である。こんなに大きいポットホールはめずらしい。 ポットホールとは、川底の岩盤のへこみに上流から運ばれてきた岩石が、水流によって回転し、下の岩盤をえぐってできた穴のことをいう。 穴の周囲の岩石は、内村累層の玄武岩中に貫入したひん岩で、下から地表に向かって垂直に上昇してきた岩脈が冷却する際にできた水平方向の柱状節理が発達している。 |